こんにちは。記念すべき最初のカフェ紹介を投稿してみます。
第一弾……となると、僕が一番好きなカフェについて書きたいな、などと張り切った気持ちが込み上げてくるのですが、一番好きなカフェって何処だろう……? なんて思い至るや、思い出はあり過ぎて、その中からひとつを選ぶなんて、砂浜からひとつの貝殻だけを持ち帰るほど難しい。これでは永遠にブログをはじめられそうにありません。
というわけで、特に難しく考え過ぎずに、ちょうど先日訪れたカフェを紹介します。
東京都渋谷区初台にあるカフェ「Fuzkue(フヅクエ)」さんにお邪魔してきました。
初台という場所は、新宿から京王新線で2分。都心に近いはずなのだけれど、一たび駅を降りてみると、のんびりしたいい雰囲気です。こちゃっとした商店街があるけど、広い緑道もあって、こんな町で生活するのも楽しそうだな~なんてつい考えてしまいます。
僕が初台を訪れるのはこれで3回目かな。初台といえば、そう、「ネギッチン」──というネギ料理専門居酒屋。ネギハイボールがまた最高──なんかもあって、わりと面白い町なのかもしれません。こちらについてもまたいずれ。
さて、改めてFuzkueさんですが、こちらのコンセプトは「一人の時間をゆっくり過ごしていただくための静かなお店」。詳しくは公式のホームページをご覧いただきたいのですが、なんとこのお店、おしゃべり厳禁や、キーボードのタイピング禁止など、ゆっくりした時間を過ごすためのルールが存在します。
とはいえ、重苦しい沈黙はなく、「もぅわぁ~ん」というような感じのヒーリングミュージックのようなものが微かに流れています。現代アートの美術館にいるような感じかな。
店主さんも気難しい方ではなく、本当はあれこれ語るのが好きそう。思いや考えの詰まった分厚いメニュー兼ルールブックは、読んでいて楽しい。だけど、交わす言葉は少なめで。店主とお客さんのほどよい距離感。ひっそりとシンパシーを感じる不思議なお昼。
今回は、12:00の開店直後から訪れ、定食と珈琲をいただきました。
定食は、ありがたいという言葉がぴったりな、やさしい定食。あるようでない、理想の和食そのものです。
テーブルの上のさぼてんが可愛いな……とか、雨が止んで、少し晴れてきたなぁとか、そこにある電柱、斜めだなぁ……なんて考えながら、ゆっくり咀嚼して、しっかり栄養確保。
食後の珈琲は、エアロプレスで淹れていただきました。
マグカップにたっぷり。こちらも素材本来の味がにじみ出ていて、思わずにやける味。
カウンターの背後にはおびただしい本があって、読書も楽しめます。余談ですが、この日の僕はサン・テクジュペリ著「人間の土地」を読んでいました。
いつまでも残っていてほしい場所です。また行こう。
珈琲豆も買っちゃいました。三軒茶屋の「OBSCURA COFFEE ROASTER」さんから仕入れているらしい。三軒茶屋もいいところですよね。
行きたいところが増えるのもおでかけの醍醐味です。